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私立医学部受験予備校ウインダムの医学部受験情報 東京慈恵医科大

東京慈恵医科大

英語 オールマイティ! Aレベル 一次ボーダーライン80%

様々な話題の短めの長文、英作文、発音・アクセント問題、細かい文法問題、会話文などが出題される。他大学とは異なる特徴的な出題が多いため、過去問の研究が必要不可欠である。2008年はやや易しめであったが、2009年に従来どおりのレベルに戻った。
2010年度は、毎年出題されていた発音アクセント問題が消え、正しい英文を複数の中から選ばせる問題に取って代わられた。その他はほぼ同じ形式だが、頭文字指定の和文対照文による単語の穴埋め問題からは、和文がなくなり、不要語指摘問題では、余分な語がない場合もあるという条件が付いた。

数学 高難度の問題演習! Aレベル 一次ボーダーライン85%

大問3題で、うち1問は必ず数Ⅲの微積分が出題される。その他の分野では場合の数、確率、指数・対数、ベクトル、行列の出題頻度が高い。微積、特に積分を中心に難易度の高い問題まで演習を行う必要がある。
2010年度は全体的に分量・難易度ともに例年並であり、約8割が数Ⅲ・Cからの出題であった。

化学 パワーとスピード Aレベル 一次ボーダーライン75%~80%

計算・論述・表やグラフの完成、実験装置の描図などさまざまな解答形式の出題がなされる。難問は出題されないが、時間的には非常に厳しく、かなりの要領のよさが要求される。時間のかかりそうな問題を見抜き、他の問題に確実に解答できる力が必要である。
2010年度は、変わらず60分で、全問解答することは、かなりきつい量であった。その場で素早く文意を読み取る必要の問題も例年通り目立った。
難度的に、それほど高くない2.Ⅰ.問1~問3,Ⅱ.問5~7,3.全問,4.問1~問4は、ほぼ完答したい。合否には、1の電気分解の計算問題のデキが大きく関わったであろう。1から解いた受験生は、そこで大きく時間をとられ、あせってしまったことと思う。解けるものから解けば意外に高得点できる難度ではあった。60分として、7割は確保したい。

生物 良問! Aレベル 一次ボーダーライン85%

生態系、代謝、恒常性が頻出。全体的に標準的な問題が多いため、論述で差がつくと思われる。基礎事項を暗記し、論述問題に対して簡潔かつ適切にまとめる力が必須である。
2010年度は、極端な難問は見当たらないが、求めている答えを判断しにくい、解答しにくい設問がいくつかあった。そのような設問を落としたとしても、一次合格のために80%程度は得点したい。

物理 難度の高い思考系! Aレベル 一次ボーダーライン85%

深みのある問題が多く難問も含まれており、時間内に全問を解くのは困難である。処理系の問題より思考系の問題が主体となっており、思考能力が別に必要とされるため、日頃から難しい問題を深く考える習慣が必要である。
2010年度は、全体的に難しくなっているし問題量も多い。これだけの内容と量にくらいついていくのは大変であろう。簡単な問題は確実に解いて、あとは難しい問題にいかについていけているかどうかだ。

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ウインダム医学部入試解説員から

慈恵で『勝敗を分ける教科』と言えば、なんといっても化学・数学です。
英語では恐らく差はつかないでしょう。理由は『長文は読みやすく』『設問は解きやすい』からです。あまり焦る要素がありません。では数学に関してですが、まず小問は確実に得点しなければなりません。大問は日医と昭和に比べてもスマートな出題ですから入試本番では『解ける人は多そうだ…』と苦笑してしまうかもしれませんね。ぜひとも75%以上は奪取を目指したいものです。

次に生物に関してお話いたします。慈恵の生物は、テキストの例題に用いられるほどの良問揃いで、質問の内容も素直なもので、医学部入試に頻出とされる恒常性の分野などからヒトに関する出題が多く、他の医大に比べて、植物を題材とした問題、すなわち『植物ホルモン』『植物の配偶子形成過程』『光合成』『群系』などがよく出題されているのが特徴です。ただ、ハーディ・ワインベルグの法則とからめた進化の問題、および系統分類の出題頻度も高く、これは多くの人が後回しにしがちな分野であるので、手を抜くことなく準備をしてもらいたいものです。まれに解答しにくい難問も含んでいますが、ほとんどは教科書の内容に忠実な良問ですので取っ付きやすいと思います。

問題は化学なんです。
ここで本校の化学科講師である安立雅治先生に助言をいただきます。

Q:慈恵の化学は総括してどのようなものですか?
A:難度も標準レベル以上の設問が多く、計算問題も有効数字2桁で答えるものが中心とはいえ、30~50字の論述もあり、時間的には、大変厳しい現状です。最近の医大は、慈恵に限ったことではないが、若い人(現役や1浪)を欲しがっています。そのため、勉強量で差のつく無機や天然有機化学(糖類やアミノ酸・タンパク質)の知識ではなく、理論の方に(難関大学ではとくに)重点を置く出題傾向がみられます。もともと、丁寧さとスピード(読解、計算)の要求が高い慈恵化学ですが、その傾向に拍車がかかっていると感じます。

コラム①

実力も素養のあるのにもかかわらず、慈恵に落ちる受験生を毎年見ます。学習の段階でも偏差値においても申し分のない実力を見につけておきながら、本番になると失敗してしまう。
なぜでしょうか?
ひとつには慈恵に入りたいと熱意を持ち続けられない、途中で息切れしてしまう。
ふたつには『医学部には入れればよしとするか…』と妥協に陥ってしまう。
もちろん有言実行の受験生もいますが、ハードルの設定が高い順から入学を勝ち取る傾向があるのも事実です。
つまり、

  1. 国公立を第1志望とし、私立は慶應・慈恵・日医しか受験しない。⇒合格
  2. 慈恵を第1志望とし、私立は旧設立しか受験しない。⇒合否が分かれるでしょう
  3. 慈恵を受験の最上位とし、聖マリまで満遍なく受験する。⇒まず合格しません

結局、慈恵を目指すなら、自らのハードルを上げて、慶応を目指すぐらいでなければいけません。そうすることで通過点である大学は難なく合格できるものです。たとえば、オリンピックを目指す場合、全国大会も通過点でしかないでしょう。全日本優勝の美酒に溺れることがないからオリンピックでも勝てるのです。

夢に向かって走るのは決して間違いでも、無駄でもありません。目指す姿勢は賞賛に値するものですが、『夢は完遂できない』という人生の法則も無視することはできません。ですから、本当に慈恵に入りたいのでれば、夢はとてつもなく大きいほうがいいのです。