簡単(基本)なことは誰でも教えることができます。難しいことをどう教えるかが腕の見せ所です。でも残念ながら、こんなふうに教えると難しいことを簡単に指導できる、という普遍的な方法はありません。ですから難しいことは生徒と一緒に奮闘することになります。また、基本と基礎は異なります。基本とは簡単なこと。細胞内の呼吸の場は何ですか→ミトコンドリア のようなものです。でも基礎は簡単ではありません。たとえば、Aaはなぜ優性形質なのか、というのは遺伝学の基礎です。これを教えるとき、「Aは優性で、aは劣性だ。だからAaは優性形質になるんだ。」という教え方はストレスがなく遺伝の初学者には有効な指導かもしれません。簡単な問題ならこの考えでもよいのですが、医学部受験生がこのような知識水準では困ります。本当のしくみは分子生物学的に学ぶ必要があり、そんなに簡単ではないのです。学ぶ側も教える側も大変な労力が必要です。その場でわかったような気にさせるだけの互いに楽な教え方だけは絶対にしません。
分指導の手順は以下のようになります。2~4が授業になります。
問題演習あるのみです。知識の十分でない受験生の段階で教科書や参考書を読んでもなかなか点数には直結しません。ひたすら次のように繰り返します。
問題を読む→わからない用語を調べる→答案を書いてみる→解答解説を見る、または授業で講師の解説を聴く、添削してもらう→次の問題を読む→・・・・
試験会場で素早く正確に問題を解くことが受験生の直接の目的です。普段のトレーニングでも問題を解きましょう。
次のうち、3つ以上は持っていて欲しい。
ミトコンドリアすら知らない全くの素人の状態から受験勉強を始めて2年後に合格し、その翌年には林は予備校の教壇に立っていました。わずか3年の、しかも独学の勉強でできるようになることなどたかが知れています。今、思い出すと、恥ずかしいほどの大量の間違いを指導していました。思い出したくない思い出です。
数年前、何度落ちてもめげない、くさらない、モチベーションを失わない多浪性がついに合格を果たしました。べつの予備校で多浪でくずれてゆく受験生を見るたびに、彼がどれだけ偉大であったか思い知らされます。自分にとっても良い勉強になる出来事でした。
他予備校に比べ、静かでまじめ。よく質問する。
実力があり努力できる受験生ならどの予備校に行ってもどこかには受かるでしょう。でも、もうワンランク上に合格したいなら、ウインダムの生物を学ぶべきです。医学部に入ってからも使える知識を学びたいなら林アキラの生物を学ぶべきです。