生物の受験勉強はどうすればよいのでしょうか。これは難しい問題です。
暗記科目と軽く見られることがある反面、点数を取れない、伸びない、論述ができない、どうやって覚えればいいのか、などの声をよく聞きます。万人が「こうすれば短期間でグンと伸びる」という方法はないのかもしれませんが、ウインダムの生物科講師陣は、日々どうすれば効率よく生物を学習できるかを研究しています。
受験生にどのような問題をやらせるか、これも重要です。
その問題に挑み学習することで幅広い知識が獲得でき、他の問題に応用が効くもの、そして受験生の興味や学習意欲を刺激するものでなければならないからです。
大学入試生物学という生物学はあるか?建前上はないでしょうが実体は残念ながらそのようなものが存在します。だからこそ受験生は問題集で勉強するのです。
そこで入試問題を見てみると、問題が知識系と考察系に二分されることが誰にでもわかります。知識系は簡単で差がつかず、難しい考察系で合否が決まるという印象から、あのお約束のフレーズ「生物は暗記科目ではない」が生じるのでしょう。
でも、これは私立医学部の“入試生物学”では致命的な誤りです(国公立でも正しいといえません)。一見考察系に見える問題はさらに次の2つに分類されます。
センター試験(特に昔のもの)に多くありますが、実は入試問題の難解な考察系問題は
そのほとんどが2のタイプなのです。
要するに考察問題と思われているものの多くは知識がないと解けないか非常に時間がかかるのです。 なぜこうなっているかというと、理由はたくさんあるのでしょうが、一つの例を挙げてみます。
出題者は考察問題のつもりで問題を作っているのですが(おそらく!)、考察するための材料を問題文中に十分与えていないのです。出題者は長年の勉強で膨大な深い知識を備えているので、 「こんなことはわかりきっているはず」と無意識レベルで材料の提示を省略してしまうのです。こうしてハイレベルの知識がないと解けない問題が出来上がるのです。
そこでウィンダムの生物では一見考察問題のようにみえる問題を短時間で解くための知識を授けることを意識します。すなわち、入試問題を解くための生物の学習とは膨大な知識の網を形成することなのです。